STORY

粘菌の森のはじまり

粘菌の森は、中野メリヤスの生地ブランドexterial(エクステリアル)がお仕立てする
「粘菌」をモチーフにしたぬいぐるみ。
この不思議なぬいぐるみの誕生についてのお話です。

想い

原点はぬいぐるみ。

中野メリヤス工業がファー生地の販売をはじめた昭和40年頃はぬいぐるみの全盛期。玩具関係の受注が多くあり、パイル織物の産地である高野口は繁栄してきました。
その後、パイル織物のフィールドは アパレル業界をはじめとした様々な業界へと拡がっていきます。

その中で、一般のお客様にもファー生地の良質さや 和歌山県のことを知ってもらう為に 「なにか」を創り出したいと考えはじめました。 もし製品にするなら、原点のぬいぐるみに。 そう思い、ぬいぐるみのプロジェクトがはじまりました。

ずっと一緒に

量産ではない、ぬいぐるみ。

もう一つぬいぐるみを選んだ理由があります。 海外で量産されたぬいぐみが増え、国産のぬいぐるみは数が少なくなっています。小さい頃に同じぬいぐるみとずっと一緒にいた思い出はありませんか?

お気に入りのぬいぐるみは、大人になってもよりそってくれる 友達のような家族のような大切な存在。 使い捨てではなくぬいぐるみを大切に、 長く一緒に居てもらえることを願い、 ひとつひとつに想いを込めて仕立てています。

粘菌の森ができるまで

異色の組み合わせ

ファー生地と南方熊楠と粘菌

まるで想像がつかない組み合わせがうまれた背景は「和歌山」だから。 クラフトファーの生地の上質さ、和歌山県の伝統産業であるパイル織物。 そして和歌山という土地についても、 魅力を伝えられるようなぬいぐるみについて考えていた時に、 和歌山県出身の博物学者、南方熊楠の研究していた粘菌という生物のことを知りました。

つるつるしていたり、ボコボコしていたり、フサフサしていたり。 多様性が魅力の「粘菌」をクラフトファーで表現できたら、 今までに見たことのない新しいぬいぐるみが生まれるのでは。 そして和歌山県の魅力をもっとたくさんの人に知っていただけるのでは。 そんな想いで「粘菌」をモチーフにしたぬいぐるみを作ることに決めました。

共通点

知らないけど身近にある


知らないだけで実は案外近くに潜んでいる粘菌。 とても美しい生きものなので、登山や写真が好きな人々に愛されていますが、一般的にはあまり知られていません。
クラフトファー(フェイクファー)も、和歌山県の高野口(橋本市)が世界で唯一の産地ということは、 県民の方でさえほとんど知りません。

「知らない」けれど実は身の回りにある、 粘菌とクラフトファー。どちらの美しさも、もっと知ってもらいたいと考えています。

とことん、こだわる。

撮影場所、梱包材に至るまで粘菌の森は、すみずみまでこだわっています。
プロジェクトのはじまりにピッタリな慈尊院、日本で唯一の木毛屋さんはクラフトファー(フェイクファー)の唯一の産地である高野口と共通点があります。
それぞれが紡ぐこれからの未来へ。


体重ベア専門店ぬいぐるみ屋


日本では数が少なくなってきている純国産のぬいぐるみ作り続け、半世紀以上の歴史のある地元和歌山県橋本市の企業です。ひとつひとつオーダーを受けてから仕立てられた体重ベアは高品質でありながらあたたかみを感じます。

和歌山県橋本市にある体重ベアが人気のぬいぐるみ屋さんに粘菌の森のパターン(型紙)のアドバイスをいただき制作しております。


はじまりの聖地 慈尊院


ユネスコ世界遺産に登録されている慈尊院は、和歌山県伊都郡九度山町慈尊院にある高野山真言宗の寺院。高野山の政所として創建され、弘法大師空海のお母さんが住まわれた寺院。
高野山町石道の登り口となる180町石がここ、慈尊院にあります。

exterialの新しい挑戦「粘菌の森」とのはじまりの地として粘菌たちの写真撮影を境内にてさせていただきました。


日本最後の木毛屋 戸田商行


木毛とは天然の緩衝材として吸湿放湿性が高く、自然由来であることの安全性のある地球に優しい素材です。

粘菌の森をお届けする際は木の香りがするこの国産の「木毛」でやさしく包み込んでいます。箱を開けた際にほのかに香る木の香り。
まるで粘菌たちが深い森からやってきたような、そんな想いをこめております。


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